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「あのとき、まこが寝ちゃったときね、
意地でも高柳にまこを渡すべきじゃなかった。
あのあと、あいつになんか言われてないか心配になって、まこのクラスに行ったら帰ったって聞いて…。
ごめんな……。」
「そんな謝らないでください!」
「でも、高柳に何か言われたんだろ?」
「というか…勝手に泣いて勝手に傷付いただけです。
高柳先生は悪くないですよ。」
「高柳をかばわなくていいんだよ!
あいつ最初から不機嫌だったんだから、きっと八つ当たりだよ」
「高柳先生は不器用なだけで、ほんとは優しいって分かってますから大丈夫です。」
「まこ…」
「先輩、私ね、自分の気持ちにやっと気付きました。」
「……………。」
「高柳先生が好きだって。」
「そっか………。」
「高柳先生は大橋先生が好きですからどうしようもない恋ですけど。」
「まこ…………。
あのさ、俺、まこに自分の気持ちに素直になれ、って言っておいてアレなんだけど、
……………高柳はやめとけ。」
えっ?
なんでそんなこと言うの?
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