三上先生の想い

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まこが学校を飛び出した日の俺は、少しおかしかったのかもしれない……。  ************ 「三上先生、伊東まこがいないんですが、何か聞いていますか?」 1限の授業がない俺は自分の教官室でテストの採点をしていたとき、大橋先生が俺にこう尋ねてきた。 まこがいない、…? どういうこと…? 「え……?」 「伊東まこが教室にいないんです! 誰に聞いても知らないと言うので気になって…。」 まこが教室にいない!? あの真面目なまこが授業をサボるなんて信じられない。 ということは何かあったのだろうか。 あ、! もしかして誰かにいじめられてるとか? どこかに倒れてるなんてこともありうる…。 俺が助けにいかなきゃ。 「え、三上先生!?」 いきなり走り出した俺に梨子さんは驚き、俺を呼んだが構わず走った。
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