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というわけで
生徒会室に一緒に行くんだけど、さっきから会話がなく非常に気まずい
再び通る2-Bの前。
相変わらず三上先生は女生徒に囲まれにこにこ
それをちらっと見てまた胸が痛んだ
誰にでもにこにこするんだなぁ
なんて思ったりして。
変な気持ち。
私はそれから逃げるように2-Bから足早に去った
「お前さぁ、」
「はい?」
「三上のこと好きなわけ?」
「へっ?」
好きって何?
らぶってこと?
私は驚いて高柳先生を見ると、高柳先生は無表情でこちらを見つめている
「な、な、なわけないじゃないですか~」
ほんとにそんな訳ない
私が人を好きになんてなっちゃいけないんだから!
だから三上先生を好きになるなんてない!
それに好きっていう感情がどんなものなのかまだよく分かってないし。
ね、私。
三上先生のこと好きじゃ…
ないよね…?
「ふ~ん。」
先生は私の顔を見て納得したのかしてないのかよく分かんない返事をする
「ど、どうしてそう思ったんですか?」
なんかすべて見透かされてそうで動揺する私
「いや、三上のことすっげー切なそうに見てたからさ」
ば、ばれてる…。
なんか話題変えないと!
「そんなことないですよ
それに、私なんかが三上先生を好きになる価値ありません。」
「あっ?なんでだよ」
先生は眉をしかめて私に聞く
「だって、私はデブでブスですよ?
なのにあんなかっこいい人を。
そんな可能性のない恋はみじめです」
「………………。」
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