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「お前何いって…」
「あ、高柳先生!」
言葉の途中で会長がやってきた
先生はまだ何か言いたそうだったけど会長の方を見る
「あぁ。なんだよ?」
「今年の生徒会の担当教師を先生にやっていただきたくて。」
「生徒会?なんで俺が?」
「実は前の担当の先生が今年で辞めてしまわれたんですよ
で、色んな先生をあたったのですが、だいたいの先生が部活の顧問をしていて、それどころじゃないと言われまして。
たしか先生はまだ部活の顧問を任されてませんよね?
だからぜひお願いしたくて。」
「別にいいけど…」
「ありがとうございます!」
会長の目がキラリと光る
「では、今紙を持って参ります
伊東、先生のこと見張ってて」
勢いよく走り去る会長
「見張るってなんで?」
「先生、会長に騙されたんですよ
生徒会の先生ってかなり大変だから誰もやりたがらない
特に新任の先生は来たばっかりで仕事がいっぱいあるからなおさら嫌がる
途中でそのことがバレて逃げ出されたら困るからでしょう
先生、大丈夫なんですか?」
「大丈夫じゃないって言ったら何かしてくれんの?」
「…………」
それは無理です…。
「別に平気だよ
お気遣いどうも。」
先生は私の頭をポンっと叩いて生徒会室に行ってしまった。
先生、さっきなんか言いたかけたけど、何言おうとしてたんだろう?
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