出会い

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「か、会長ぉ… 何か用ですか?」 「何か用ですって? 私、あとちょっとで新入生が来るから校門の掃除頼むって言ったわよね? 誰がうとうとしなさいって言ったのよ!」 ひぃぃいぃぃい!!!! 「す、すいません!!!!」 びくびくしながら頭を下げると聞こえる大きなため息。 「はぁぁぁ… もうあんた一人野放しにしてると何するか分かったもんじゃないわ ここは私がやっとくからあんたは新しく来られた先生の学校案内でもしときなさい。」 「…!!!?」 せ、先生の学校案内ですと!? なんかいやーな流れになってるような… 「あ、あの…か、会長ぉ? 新任の先生って性別はぁ…?」 「性別?なんでんなこと聞くわけ? ま、いーけど、男よ。」 ですよねー。 うちの学校、女の先生少ないもんね。 そりゃ男だ。 さぁーと顔が青ざめる。 「か、会長。 掃除まじめにやりますから案内は会長がやってください」 「あんた誰に口聞いてんのよ」 ひぃぃいぃぃい! 「す、すいません!」 「分かったらさっさと行く!」 「はい!」 「あっ、案内係は入学式に出席しなくていいことになってるの だからじっくり先生を案内してあげてね じゃ~ね。」 いうだけいって笑顔で手をふる会長 ど、どーしよう。
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