笑顔になって

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「俺が動じてない? なわけねーだろ」 「な、なわけある。 先生経験豊富そうだし。」 あー頭がクラクラする もう自分が何言ってんのかもよく分からない 「あっ?」 「な、なんですかぁ」 ただそんな私とは違って余裕の表情で話す姿に少しイラッとして先生をにらみつける 「なーに、誘ってんの?」 先生が耳元で囁く 「はっ?」 これでもかってくらい顔があつくなる 「ねー伊東。キスしよっか?」 「ちょ、先生。 冗談にも程がある…」 と、言ってる間に先生が目を閉じて近づいてくる えっ?えっ? 先生、本気? だって私ぶす子だよ? イケメンがぶす子にキスするなんてマンガの世界だよ? これは夢? もしかして夢なのか? もし夢ならこの唇を受け入れてもいいですか? 整った顔にやわらかそうな唇。 それを見た瞬間キスしたいと思った 最低なことは分かってる、 分かってるけど 私はゆっくりと目を閉じた
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