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私は泣きながら廊下を歩く。
もう帰ろう
葉月にはメールで謝ればいい
先生、怒ってるかな？
怒ってるよね。
勝手に悪いことして、勝手に泣いて、勝手に怒って。
怒らなきゃおかしいよ
でもこれでいいんだ。
私に恋愛は向いてなかったんだよ
こんなに自分が最低なやつだと思わなかった
三上先生と高柳先生、両方にドキドキしてるなんて。
自分の顔をよく見ろ、私！
もう恋愛なんてやめよう
自分が醜くなるだけだよ
｢まこ…？｣
そのとき後ろから声がした
見なくても分かる、三上先生だ
いけないのに胸がときめく
私は先生を好きな気持ちなんてそっちのけで高柳先生とキスしようとしたのに…
自分がいやになる
｢まこ、聞いてる？｣
先生が私の顔をのぞきこんで驚いた顔をする
｢泣いてるの？
どうしたの？｣
先生の優しさに胸が痛くなる
｢別になんでもありません｣
私は先生を振り払って走り出す
先生に嫌われたろう
これでいいの
そう決意して走りだしたのに…
｢え、待ってよ！｣
先生が追ってくる。
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