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がったん!
大きな物音に私は先生から離れる
先生と生徒が抱き合ってるなんて誰かに見られたら大問題だ
「お前ら何してんの?」
高柳先生の冷たい声がした
どうしよう…
さっきの見られたかな?
私は動揺しながら三上先生を見る
先生は私を見て大丈夫だよ、ってニコッと笑って高柳先生に視線をうつした
「なにって生徒が落ち込んでたんで励ましてただけですよ」
「励ます…?
三上は生徒を励ますときに抱き締めたりするんだ」
み、見られてる…
これはヤバい状況だ
高柳先生がばらして三上先生がクビになることだけは避けたい
「私が勝手に抱きついたんです
三上先生は悪くありません」
先生を守りたい気持ちからでた言葉
「ま、まこ?」
三上先生がびっくりしている
「へぇ、お前から。
さっきまで俺とあんなことしてたのに三上にもずいぶん積極的なんだな」
ずしん、
心におもくなった
「あんなこと?
なに、まこって広大さんのこと好きなの…?」
二人の視線が私にあるのは分かってる。
私は下を向く
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