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心臓がバクバクしている
もう恋愛しないんでしょ、
何緊張してんのよ、
と言い聞かせるがバクバクはとまらない
「葉月行っちゃったな…。
まこは俺の車で大丈夫?
広大さんの車が良かったら言ってあげるけど」
「い、いえ。大丈夫です」
なにが大丈夫です、だ
ほんとは先生の車がいいです、って思ってんじゃんか
「そっか。じゃあおいで」
三上先生が笑顔で歩きだす
私はその後ろをちょこちょことついていく
見えるのは先生の背中だけ
それだけなのにドキドキしてる自分がいた
やっぱり三上先生が好きなんだなぁ、と実感した
もしかしたら高柳先生は距離が近かったから免疫のない私は緊張してドキドキしたのかも…。
いやいや、
だとしても最低なことをしたに変わりはないか
そうなこんな考えごとをしながら先生を見たら先生がこっちを向いていた
「ほんとまこって面白いね
さっきから自分の世界入ってるでしょ?
顔がくるくる変わってるよ」
三上先生がくすくす笑っている
その笑顔がとても綺麗でかっこよくて、私の心をより一層かき乱す
「せ、先生、笑いすぎ。」
「ごめんごめん。行こう!」
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