素敵なプレゼント

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そして私の家にたどりつく 先生は近くの駐車スペースに車をとめて、運転席から降りた 「よっし、行くか!」 ネクタイとスーツの上着を整えて私の後に続く 私は少し緊張気味に家の鍵を開けて中に入ると、母親が仁王立ちで立っていた 「まぁこぉ~ 今まで何してたのかなぁ?」 かなりご立腹な様子 ところが先生が入ってきた瞬間、母親の様子が変わる 先生はいつものチャラい感じは全くなく深々とお辞儀をして話し始める 「まこさんの担任の三上将平と申します 今日は僕が生徒会のことで落ち込んでたまこさんを見て、気晴らしにとドライブに誘いました 結果こんな遅い時間になってしまって… 本当に申し訳ありませんでした」 また頭を下げる先生 先生は私が落ち込んでた理由を生徒会と言ってくれた 私は母親になんで落ち込んでたのか、問いただされたらどうしよう、と思ってたからかなり助かった 感謝しなきゃ。 「頭を上げてください、先生」 母親に言われて先生が頭をあげる 「こちらこそうちの子がご迷惑をおかけして、すいませんでした」
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