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…………………。
「はっ?」
なんで先生謝ってんだ?
頭の中がハテナでいっぱい
「はっ?ってお前。
人が謝ってんのにそんな反応かよ」
「いやなんで先生が謝るのかなぁ、って思って」
「杉山から詳しく聞いたよ
昨日のこと。
お前、俺を笑わせたくてやってくれたんだってな。
しかもあの本のことだって杉山がたくらんだ作戦なんだろ?
お前そういうこと言わないからさ」
「だって、私も悪いし…」
「…とにかく、そんなことも知らずにからかったりして悪かったよ」
「私こそごめんなさい」
「別に…。
お前は悪くねーって
でも、もう二度と好きでもないやつとキスしようとすんなよ」
あ、三上先生。
先生の後ろの窓から三上先生が登校してきてるのが見えた
ここから遠くてよく見えないけど元気に他の生徒に手を振っている
「おい、聞いてんの?」
視界の中に高柳先生が入ってきてハッとする
「あ、すいません
何の話でしたっけ?」
「お前、人の話も聞かずに何見てたわけ?」
先生はしかめっ面で後ろを向いて窓の外を見る
「あ、三上…。」
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