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「お前に言うことじゃねーけど、
正直に言うとチャラかったよ…
大学では毎日違う女とイチャイチャ歩いてたし、合コンして可愛い女見つけてはお持ち帰りなんてしょっちゅうだったしな。
まぁモテたから…」
そんな感じだったんだ…
私とは全く真逆の華やかな世界の人
少し落ち込む
「でも、ある人があらわれてからあいつ変わったんだ」
「え、?」
ある人ってもしや…?
「なーんか、女関係が落ち着いたっていうかさ。
それから必死に勉強しだして教員免許も取ったし…」
人はそう簡単には変われない。
なのに三上先生がそんなに変わったのは
きっとその人を大切に想ってたからだ
「そういや、ちょっとお前に似てんな」
え……………。
「いやお前よりスタイルかなりよくて顔も美人だったけど…」
じゃあどこが似てんだよ
私は先生をキッと睨む
「そんな怒んなって
性格がお前に似てんだよ
ピュアで男なれしてない感じとか、自分に自信持ってないとことか、自分より人を優先させるとことか
あと、声がまじで似てる」
ふーん。
もしかして先生が優しいのって、
私とその人を重ねてるから?
こんな不細工な私を抱きしめてくれたのも、桜を見せてくれたのも重ねてる…?
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