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「じゃあ俺はこれで
失礼します。」
教室から出ていく先生
………………。
えっ!?逃げた!
「まこ?
朝礼に遅れてきた理由を聞こうか」
ひぃぃぃぃ!
みんなの視線を感じる
「あ、あの、
お、お腹が痛くて…
それでゆっくり歩いてたら高柳先生に会って、私があまりに痛がるから運んでくれたんです」
とっさについた嘘
信じてもらえるかな?
「なんだぁ…
そうだったんだね。
お腹大丈夫?」
心配そうな三上先生
この優しさが私じゃなくて彼女へのものに思えて仕方がなかった
「もう大丈夫です」
少し冷たく答えてしまった
「うん、じゃあいいね
朝礼の続きをするよ」
ふぅ~、とりあえずバレなかったみたいだ
「やっぱそうだよね
伊東さんみたいな子を
先生が特別扱いするはずないし…」
近くから聞こえた声
私みたいな…子?
そんな風にみられてたんだ…
まぁそうだよね
私はデブでブスだから
そう言われるのも当たり前だ
三上先生もそう思ったかな?
高柳先生、あんなデブスよくお姫様だっこなんてしたよな、とか思ってる?
だって三上先生の彼女は美人でスタイルもいいんだもんね
私と全然違うもんね…
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