苦いキス

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しかも競争率高かった席を無駄にしてしまった… がっくりとうなだれる 「まぁまぁ… まだサービスエリアについただけだから これからあるって!」 そんな私を葉月が励ましてくれる でももったいないことには変わりなくて… はぁ………… 「とにかく、なんか食べようよ せっかく来たんだし、ね!」 「うん………」 そうだそうだ せっかくの遠足を楽しまなくちゃ! バスに降りたら副会長と桜井先輩が待っていた 「ゆうやー!」 葉月が思いっきり副会長に抱きつく 「おう。葉月! 一緒にまわろーぜ」 「うんっ!」 二人は仲良く手を繋いで私達を呼ぶ 「二人とも行こーぜ」 「まぁこっ! 早くおいでー☆」 「うん。 桜井先輩行きま…」 行きましょう、 そう言いたかったけど途中で言葉をとめた 先輩があまりにも二人を切なそうに見てたから何も言えなかったんだ 「ちょっとぉ 早く来てよっ! 一哉くん?」 私達の様子にしびれをきらした葉月が先輩の元に来て顔を伺う 「ち、近いよ葉月… 行くから離れて!」 動揺したのか慌てて前に進む
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