苦いキス

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「よーし。 出発するぞっ!」 バスが動きだした 先生が席についてこちらを向く 「まこ。 あの子…、えっーと…イケメンのぉ~モデルのぉ~」 「桜井一哉くんのこと?」 「そうそう葉月。 そんなやつと付き合ってるなんてまこってすごいのな!」 先生がニカッと笑っていう うわぁ、最高の笑顔あざまーっす! じゃなくて……… 「はっ?」 いやいや、付き合ってないし! 「んっ?」 ん、じゃないよ先生 「つ、付き合ってないです!」 あわてて否定する 「あ…れ? だってさっき抱き合って…?」 やっぱがっちり見られてましたか 「いや…! あれは、友情のバグと言いますか… と、とにかくそーいうんじゃなくて!!」 「そーなの?」 先生は抱き合ってたことについては、理解してなさそうだったけど、私達が付き合ってないことは分かってくれたみたい 「はい…。」 「なーんだ、そうなんだ…」 面白ろくなさそうな先生 付き合っててほしかったのかな? つくづく私のことを何とも思ってないんだな、と感じる
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