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｢運転手さん。待って！
あの、この子もちょっと車酔いしたみたいで…
少し休みたいって言ってるんでバスに乗せといてあげてください｣
そう言って私を押す
えっ？私？
動揺しながら葉月を見たら
｢チャンスは今しかないよ。｣
と小声で呟く
バスの中は寝てる三上先生がいる
ここで私もバスに入れば必然と二人きりになれる
たしかにチャンスかも。
｢君、大丈夫？
バスにいるかい？｣
運転手さんが心配そうにきいてくれる
嘘をつくのは心が痛むけど…
｢はい…。｣
｢うん、いいよ。
また何かあったら連絡しなさい｣
｢はい、すいません
ありがとうございます｣
深々と頭をさげてお礼を言う
色々ごめんなさい、という意味を込めてー…ねっ？
｢遠慮せずに連絡するんだよ。
さぁバスに乗って！｣
運転手さんは私をバスに乗せて扉を閉めた
それを見てみんなが出発する
葉月が私にニヤニヤしながら手を振り京都の街へ向かっていった
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