苦いキス

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さぁーってと! バスに乗った私は緊張しながら三上先生を見る そこには頭を窓にあずけて寝ている先生 その姿があまりにも綺麗で触りたくなる 私は少しずつ…少しずつ、三上先生との距離を縮め、引き付けられるように頬に触れた 「んっ…」 「っ!?」 もそっと動いた先生に驚いて慌てて手を離す 私ってばなんて大胆な! こんなとこ先生にバレたら嫌われる…。 先生、起きてないよね? 「先生?」 声をかけて確認する 「ん~。」 ぎょっ! もしかして起きてる? 先生に顔を近付けてのぞきこむ 「せんせ? お目覚めですかー?」 そう言って先生の顔の前で手をヒラヒラさせた瞬間、 がしっと腕をつかまれた 「え、?」 動揺を隠せない私 もしかして頬を触ったのがばれたんじゃ!? んで、怒ってる? びくびくしながら先生を見ると薄目でこちらを見ていた 「いや、あの、頬にゴミがついてて…その…」 「……んっ…奈央?」 「えっ?」 とっさに言い訳しようとしたら言葉をかぶせられた 私が一番呼んでほしくない言葉を。
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