苦いキス

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「私、奈央って人じゃ…」 「奈央…。 いつもどって来たの? 心配したよ、急にいなくなったから。 俺、ずっと待ってたのに」 また私の話しを遮る 胸がずきずきする 三上先生はやっぱり待ってたんだね でも、私と奈央さんを間違えるなんて、そんなの酷だ… 泣きそうになるのをおさえてつかまれた腕をふりほどく 「いい加減目を覚まして下さい」 まだ薄目を開けて寝ぼけてる先生に冷たく言い放って離れようとした瞬間ー… 「待って、奈央。 行かないで。」 そう言って私を強く引き寄せ、 「………っ!」 気付いたら唇が重なっていたー…。 あまりのことに抵抗も出来ず固まる ファーストキス…。 好きな人とって思ってたけど、こんなキス、 のぞんでないよ。
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