苦いキス

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やがて離される唇 「な、何するんですか!」 「……………」 スースーと規則正しい寝息が聞こえる 「うそ…。」 こんなの最悪だよ…。 奈央さんと勘違いしてキスされてしかも寝ぼけてて… 涙がでてきた。 やりきれなくて、悔しくて… 「……ヒック…ひ…」 あーとまらない 「…………ん…まこ?」 びくっ! 「せ、先生っ?」 驚いて見るとしっかりと目を開けた先生がいた 「泣いてるの?」 「い、いえ」 私は慌てて涙をふく 「ばればれだよ。 目が赤いから」 先生が私の目の下を触ろうとする 私は思わず避ける 「どうしたの?」 「いえ…」 「なんで避けるの? 俺、まこに避けられるようなことした?」 やっぱ覚えてないんだ 「………………」 「えっ?」 「奈央さん…」 「ん?…奈央って言った?」 先生が目を開く
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