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絵は9割りがた完成している。
キャンパスの中には母親の寿美子がにこやかに椅子に座る姿があった。
まるで写真を貼り付けているのかと疑う程の出来映えだ。
清春は幼少時代から遊ぶ事などせずに暇さえあれば絵を描いていた。
その為だろう、こんなにも素晴らしい作品が出来上がろうとしていたのは。
清春が筆を取ってから2時間程が経過した。
「ふぅー」
清春は出来上がったばかりのキャンパスをまじまじと見つめ静かに頷いた。
そしてベットに潜り込む前に、目覚まし時計を朝の10時にセットし眠りに就いた。
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