初めての裁き

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「ピピッピピッピピッ」 清春は目覚ましのアラームで目を覚ました。 清春が目覚ましのアラームで目を覚ましたのは何年ぶりだろう? 父親が死んで以来、母親と二人家族になり、引きこもり生活を始めた15歳からのここ5年間はないはずだ。 清春は気だるい体をベッドから起こすと、軽くアクビをした。 そして、リビングがある1階へと降りて行った。 リビングに寿美子の姿はなかった。 寿美子は仕事に出掛け、家には居ない様子だ。 テーブルの上には、寿美子が用意した料理がラップを掛けて並べてある。 清春は皿を持ち、電子レンジの前に立った。 電子レンジの扉には何故かカバーがしてある。 清春は慣れた手付きで料理を電子レンジで温め直すと、静かに食事をしだした。
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