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「――ありがとう」 と、ニコッと笑った。 うわ…… 冷たいように見えたのに、笑うと可愛い。 思わず見惚れた詩織をどかすように娘が父親に抱き付いた。 「あー何よこの絆創膏!ダサ!イケメン台無し!最低! 零、早く治してね?」 甘えるように頭を擦り付ける娘を綺麗な父親がじとっと睨んだ。 「リーサ。俺はいいから。 ちゃんとこの人に謝ったの?」 生意気な美少女は叱られてぷくっと頬を膨らました。 「リーサ」 「……ごめんなさい」
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