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……素敵だなぁ。 美形でスタイルよくて礼儀正しくて話しやすくて、娘にも優しくて――あぁ、いけない。 妻子持ちはアキラで十分。 さっき会ったばかりの、しかもまた決まった相手がいる人にときめいてしまっている自分に渇を入れて頭をブンブン振った。 そんな詩織をよそに、父親――零が上着を着直した。 「そろそろ帰るね。お邪魔しました。 リーサ、挨拶して」 「やだっ」 零の手をかわして、リーサは詩織の足にしがみついた。 「アタシ今日はここに泊まる!詩織と一緒がいいの!」 ――はい?なんですって?
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