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「駄目だよリーサ。 詩織サン困ってるだろ」 「やだやだやだ!ここがいい!」 リーサは詩織の影に隠れるようにして駄々をこねていて、当の詩織は戸惑うばかり。 ――困ってると言うかビックリなんですけど… あんな生意気な態度だったのに何故か気に入られたらしい。 娘の突然のワガママに今までやんわり注意していた零もさすがに厳しい顔をした。 「リーサ!」 足元で小さな体がビクッと竦んだのが分かった。 泣きそうな顔になってるリーサを見たら可哀想になってしまった。 「あ…あの…そんなに言うなら別に私は構わないですよ。 私も小さい子好きだし」
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