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小さい足も白くてやっぱりお人形みたい。傷なんか残ったらもったいない。 絆創膏を貼り終えると、女の子はニコッと笑った。 「ありがとう」 ………超可愛いんだけど。 小さい女の子に悪戯したくなる変態さんの気持ちが分かるかも。 肌の色とか髪の色からして外人かな、と思ったけど日本語喋れるみたいで安心した。1人でここに来たわけ…ないよね、こんな小さい子が夜の公園なんかに。 「お母さんとか一緒?」 尋ねながら立ち上がりぐるりと辺りを見回していると―― 向こうから何かを探すようにキョロキョロする人影が見えた。 ――この子の親かな。 声をかけようとした時、女の子がぐい、と手を引いた。
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