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俺は眠りから覚め身体を起こした
辺りを見回すと見たこともない草原にいた
俺 「何だよ、ここ」
俺は眠る前は確かに自分のベッドで寝ていた
今、自分が目にしている光景が信じられず慌てて草原を走った
俺 「何なんだよここは! 夢か? 夢なのか?!」
俺はその場に立ち止まり自分で自分の頬をつねった
俺 「いてっ!」
もし夢なのであればすぐに目を覚ます
しかし目は覚めず未だに草原にいた
俺 「嘘だろ……」
俺は信じられなかった
頬をつねる事によって夢から覚めるだけではなく、もし痛覚を感じればそれは現実だ
そして今、はっきりした
これは現実だと
俺は唖然としながらその場に立ち尽くしてしまった
真実を知っても尚、信じられない
一体、寝てる間に何が起こり、そして何をされたのか…
すべてが謎だ
しばらくすると背後から人の気配を感じ振り返った
振り返った先には白のワンピースを着たストレートの女の子がいてジッと俺の事を見ていた
俺はここが何なのか聞いて見る事にした
俺 「あ、あの…ここはどこですか?」
女の子 「………………」
問いには答えてはくれない
質問を変えてもう一度聞く
俺 「君は誰なんですか?」
女の子 「………………」
また答えてはくれなかったが何やら口元がモゴモゴしている
何か言いたいのだろうか?
再びここがどこなのか聞こうとした時、女の子は口を開いてこう言った
女の子 「……ここは…人に忘れられた空間……」
俺 「人に忘れられた?」
女の子 「あなたは……すべての生き物に忘れられ………ここへ来た」
俺 「俺が忘れられったって一体……それに君は…」
女の子 「私は…この空間の案内人……そしてあなたは…消え去りし仔羊よ」
この時からだったのかも知れない…
俺が少しずつ変わり掛けていたのは……
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