幻想の旅1

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俺は眠りから覚め身体を起こした 辺りを見回すと見たこともない草原にいた 俺 「何だよ、ここ」 俺は眠る前は確かに自分のベッドで寝ていた 今、自分が目にしている光景が信じられず慌てて草原を走った 俺 「何なんだよここは! 夢か? 夢なのか?!」 俺はその場に立ち止まり自分で自分の頬をつねった 俺 「いてっ!」 もし夢なのであればすぐに目を覚ます しかし目は覚めず未だに草原にいた 俺 「嘘だろ……」 俺は信じられなかった 頬をつねる事によって夢から覚めるだけではなく、もし痛覚を感じればそれは現実だ そして今、はっきりした これは現実だと 俺は唖然としながらその場に立ち尽くしてしまった 真実を知っても尚、信じられない 一体、寝てる間に何が起こり、そして何をされたのか… すべてが謎だ しばらくすると背後から人の気配を感じ振り返った 振り返った先には白のワンピースを着たストレートの女の子がいてジッと俺の事を見ていた 俺はここが何なのか聞いて見る事にした 俺 「あ、あの…ここはどこですか?」 女の子 「………………」 問いには答えてはくれない 質問を変えてもう一度聞く 俺 「君は誰なんですか?」 女の子 「………………」 また答えてはくれなかったが何やら口元がモゴモゴしている 何か言いたいのだろうか? 再びここがどこなのか聞こうとした時、女の子は口を開いてこう言った 女の子 「……ここは…人に忘れられた空間……」 俺 「人に忘れられた?」 女の子 「あなたは……すべての生き物に忘れられ………ここへ来た」 俺 「俺が忘れられったって一体……それに君は…」 女の子 「私は…この空間の案内人……そしてあなたは…消え去りし仔羊よ」 この時からだったのかも知れない… 俺が少しずつ変わり掛けていたのは……
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