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「よっ…と。」
重い丸太を肩に担ぎせっせと運ぶ。
先に1の女兵が先に丸太を置いた。
「はっ!」
どんっ!
「ふー、今日もいい空だ。 こういう時こその一杯はまた格別だろう。」
「あんま飲もうとするなよ? 飲み始めると止まんないじゃんか。」
「拙者、そんな柔な身体ではないぞ、シン。
この真田幸村! どんなことにも負けん!
ハッハッハッハッ!」
「とか、言ってるけど酒には弱いじゃん…
それより酒なかんか飲んだら親方に起こられるぞ。」
それを聞いた瞬間、ピタッと笑いが止み血相をかく。
「そ、それだけは……」
誰にも負けないと言っときながら結局は親方と酒には負けるな。
やれやれと俺は思いながら丸太を置き、その場を去ろうとする。
「む? シン、どこへ参ろうと?」
「まぁ、町をぶらりと。」
「ならばお供しよう。」
と言って俺の横につく。
「お前、俺のツケで飲もうとしてないか?」
ギクッ!
幸村の心中が聞こえた気がした。
「な、何を言うと思えば……そ、そんな事ないでござるよ。 し、シン殿。」
「思いっきり焦ってるぞ。」
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