幻想の旅7

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「よっ…と。」 重い丸太を肩に担ぎせっせと運ぶ。 先に1の女兵が先に丸太を置いた。 「はっ!」 どんっ! 「ふー、今日もいい空だ。 こういう時こその一杯はまた格別だろう。」 「あんま飲もうとするなよ? 飲み始めると止まんないじゃんか。」 「拙者、そんな柔な身体ではないぞ、シン。 この真田幸村! どんなことにも負けん! ハッハッハッハッ!」 「とか、言ってるけど酒には弱いじゃん… それより酒なかんか飲んだら親方に起こられるぞ。」 それを聞いた瞬間、ピタッと笑いが止み血相をかく。 「そ、それだけは……」 誰にも負けないと言っときながら結局は親方と酒には負けるな。 やれやれと俺は思いながら丸太を置き、その場を去ろうとする。 「む? シン、どこへ参ろうと?」 「まぁ、町をぶらりと。」 「ならばお供しよう。」 と言って俺の横につく。 「お前、俺のツケで飲もうとしてないか?」 ギクッ! 幸村の心中が聞こえた気がした。 「な、何を言うと思えば……そ、そんな事ないでござるよ。 し、シン殿。」 「思いっきり焦ってるぞ。」
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