幻想の旅2

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「あ~、退屈…退屈すぎて穴から硫黄が出てきそうだわ~」 「んなもん出るかっ!」 俺はいつも通りバカの友達の家にいる てか、ケツ穴から硫黄が出て来たら人類みんなが穴から硫黄が出てくるわっ! しかもあれは火山辺りから出て来る気体だし お前の身体ん中はマグマで構成された人型火山かよ… 科学者に売りゃ金儲けになるな 何て考えつつさっきから読んでいるマンガを読み進めた 友達は自分のベッドの上で横になりながらマンガを読み1人勝手に爆笑している てか、お前が呼んでんの…恋愛もんだぞ 何で笑えるねん すると友達は爆笑しているマンガのコマを俺に見せ付けた 「おい、見ろよコイツ…告白したら顔がキモイとか言われてフラれてるぜ」 「だから何だよ…」 「バカだよな~、ルックスがダメだって分かってるのに告白しに行くなんて自爆行為だろ」 言葉間違えてんぞ 自爆じゃなくって自滅な 自爆しちまったらフラれると同時に爆弾が爆発して女の子事こっぱ微塵だぞ 「お前、これ見て目に笑い涙溜める程うけるのか?」 「当ったり前よ、これで笑えない奴は人間じゃないな」 お前が人間じゃない つーか、お前の笑いのツボが分からん 本当に人か? 人なのか? まさか、人に化けてる猿か? ゴリラか? はたまたそれの毛か? 「…とりあえず本退けろ、マンガが読めん」 「読ませねぇーようにしてんだよ」 てめー、ケツ穴とお前の大事な所入れ替えて溶接すんぞ それとも何だ? 動物園に行ってパンダ見てぇのか? 大丈夫だ、明日鏡で自分の顔見やがれ そうすればあら不思議、目の前に人型で目の回りが青色のパンダが見れるぞ 希少種だぜ、良かったな ………何て昔のような事は出来ない だって、アイツはもう………
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