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信長が結婚して一年とちょっとがたったある日信長は濃姫の膝枕で天井を睨みながら鼻をほじっていた。
そこに
「兄者」
晃がやってきた
「来たか」
信長は起き上がり
「晃どうだ」
「兄者の予想通り柴田殿を始めとする重臣たちが兄者を廃嫡にし、信行様に家督を譲るべきと大殿に進言した模様」
「やはりのう…しかしオヤジ殿は意に返さなかったろう。」
「はい。そのため重臣たちは古渡城で話し合いを行いもう一度進言するおつもりの様子。しかし大殿は古渡城をでて末森城へ向かわれた模様」
「さすがオヤジ殿…しかし末森城とは…」
「兄者なぜ末森城はいけぬのです」
「末森城は妾のいる城じゃ。織田信友の腹心坂田大膳が推薦した若く美しき娘じゃ。オヤジ殿は酒とおなごで腑抜けへとなっておろう」
信長がそう言うと
「濃、文を書いてくれ」
濃姫は何をするのやらという顔をして紙と筆を持ってきた
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