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「…お…ろ…」
ん…なんか聞こえる…?
「おき…お…起きろ!!!」
「うわぁっ!!?」
突然の大声で、まどろんでいた状態から一気に意識が覚醒する。
飛び起きたらそこにいたのは呆れ顔のグリード。
「全く…もうすぐ着くから早く準備しろ」
「あ、うん」
もう朝になってたんだ。
昨日の夢がどういう意味か気になってあまり眠れなかったから頭痛い。
ハァ…とため息を一つ漏らしながら服を着替え、荷物を持ってみんながいるであろう甲板に向かうと、案の定みんなそれぞれ荷物を持って前方を眺めていた。
「おはようシロン。あれがジザンドだよ」
「へぇ~」
ロイが指差した先には島が。
あれがジザンドかぁ…
俺もみんなと一緒に島を見据えていると、あっという間に港に着き、船から降りた。
「うわぁ…」
船から降りると、そこには和風な建物が沢山あり、歩いている獣人達の服装も和服、着物が多い。
昔の日本に近い感じで、懐かしい感じがして思わず尻尾が勢いよく揺れる。
「早く行こう!」
「まぁまぁ落ち着いて。まずは宿を探してチェックインしてから探索しましょう」
「うん!だから早く行こう!!」
「はいはい」
みんな俺のテンションの上がり様に少し驚いているけど気にしない。
ロイが地図を見ながら宿を探して歩く後ろを俺達はついて行った。
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