特殊な日常

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電話がつながる。彼はあえて携帯電話の声が臙脂色の彼にも聞こえるように操作した。 「あ、鷹見? 今どんな感じ?」 『全く。そうホイホイ人払い使うんじゃないわよ。一応許可申請要る魔法の一つなんだからね』 「いや、悪かった。んで、俺が何言いたいか分かるよな?」 『それは私じゃなくて、総務長に聞くべきなんじゃない?』 「実際お前で事足りるだろ。どうせアイツはサボりっぱなし、仕事全部やってんだしさ」 『全く。あの人も少しは仕事して欲しいわよ。承諾、人払いも完成してるから少々暴れても大丈夫よ』 そういって彼は終話ボタンを押す。ふと見てみれば、臙脂色の彼は先ほどの笑みが消え去り、どこか呆然とした表情を見せていた。 「というわけで。未成年の喫煙及び無断魔法使用の罪で、取り締まりますね~」 「お前一体――」 「それを知ったところで気付いたらこの特別区の外だし記憶消えてるから言う必要無いっしょ?」 そういって伸ばした左手の手のひらを中心に、赤色の円が具象化する。それは先ほどの臙脂色の彼が出したものと同じだが、その大きさも光の強さも段違いだった。 「下手に違法パッチ当てて無理矢理魔法抑制解くから、本当の魔法って物を知ることが無いんだよ。って、それに今更気付いたところで後の祭りだけどね」 そういうと、赤の魔方陣は一点に集中し、そして空間を走る炎となって臙脂色の彼を襲う。 そして後に続いたのはそこら一帯を焼き尽くす炎。臙脂色の服の彼が覚えていたのはそれが最後だった。

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