~序章~

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~空を蟲が覆いしとき、この世に災いが舞い降りる~ 今から500年前、人は獣達と共存していた。 あるときは助け合い、あるときは戦い、己の生活を支えあっていた。 しかし、あるとき異変が起きた。 空には無数の蟲が飛び交い、 人と共存を図っていた草食のモンスターは暴れだし、 めったに人里を襲うことのなかった肉食のモンスターによって村が失われ、 大国はより大きなモンスターによって蹂躙され、その栄華を失った。 そして世界は滅亡へと確かに向かっていた。 そこへそれぞれ異なる四色の目を持つ勇士が現れた。 白銀(しろがね)の目を持ちし者はその盾で人の心を悪から守り、 黄金(こがね)の目を持ちし者はその弓で人の心の悪を射た。 深緑(ふかみどり)の目を持ちし者は音色を奏で、人の心の悪を浄化し、 そして烈火(れっか)の目を持ちし者はその剣で人の心の悪をなぎ払った。 そして彼等はすべての悪を一箇所に集め、己の武器によって封印した。 そして世界は平和を保たれた。 そして今――
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