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「かがみん、ちょっちタイム頂戴」
「ええ、良いわよ」
状況を見かねた
天の声が緑の歌姫にタイムを要求
そして白い魔導師に耳打ちする
「みゆきさん、ちょっと耳をかして」
「あ、はい」
「じゃあね…………ってことでおk?」
「難しいそうですね…」
「大丈夫だって、じゃあ私の合図でね」
「わかりました」
「おk!いいよかがみん♪かかっておいでー」
緑の歌姫に天の声がいう。
「作戦タイムは終了なの?」
「うん、もうバッチリだよー。」
天の声が得意気にいう
天の声だから姿は見えないが
その表情はニンマリしているように思えた
「ふーん…。じゃ、いくわよ!!!!」
かけ声と同時に大地を蹴り
相手との距離を
高速ステップで詰めていく緑の歌姫
あっという間に白い魔導師を
攻撃範囲内にとらえ
渾身の一撃をお見舞いすべく
ネギを振りかぶる
「みゆきさんっ!今だ!!」
「はいっ!!」
緑の歌姫の攻撃が当たる直前
天の声の合図で
白い魔導師が杖を振るう
すると
キィンと言う効果音と
火花が散ったようなエフェクトと共に
緑の歌姫が大きく仰け反る
「えっ、嘘!?カウンター!?」
緑の歌姫が驚愕の声をあげる
「みゆきさんっコマンド入力だぁっー!!」
「はいっ!A・B・B・A・A・A・B・……!!」
どこかのコーポレーションを
彷彿させる天の声にこたえ
白い魔導師は呪文を唱える
その呪文にあわせて白い魔導師は
流れるような攻撃を仕掛ける
「え、嘘っ!? 十連コンボ!?」
「ふっふっふ♪違うのだよかがみん」
天の声が満足感にひたった声で応える
「コレは十連コンボなどではない、コレはハメ技なのだよ♪」
「なんですとー!?」
杖で相手を宙に浮かせ
間髪いれずに射撃攻撃をかます
空中にいる相手を
地面に叩きつける用に
杖を降り下ろし
叩きつけられた衝撃で
バウンドした相手をまた宙に浮かせる
という同じ動作を
白い魔導師は繰り返した
一撃一撃の威力はないが
抜けられない攻撃の嵐に
じわじわと緑の歌姫の
体力は奪われていく
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