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私は、行き慣れた道を歩く。外は涼しい風と眩しい朝日が昇っていた。
すると、ある住宅街へと続く坂道が現れた。
見慣れた道なのに、なぜだか足を止めてしまう。
まるで、誰かを待つように…。
思えば、事故に遭ったのもここより少し手前の道だったなぁ。
…まぁ、だから何だと言う訳ではないが。
私は再び歩を進める。
あの道がいかに大切だったかも考えずに。
…いや、落としてしまった記憶の一部だという事にも気付かずに。
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