一章、メッセージ

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「要するに、相手の事はタイプじゃない。けれど憎まれるような断り方は避けたい。うまく断る方法を知りたい……こういう事でおけー?」 「うん」 アタシはもう藁にもすがる思いだった。 「とりあえず、一回会ってみたら?その後やんわりフェードアウトすればいいじゃないの」 神はアタシに微笑まなかった。 「イヤ、ゼッタイ!」 アタシは阿修羅のごとき形相でゆうこを睨みつけた。 「……なに、その麻薬撲滅のスローガンみたいの」 一方ゆうこはシラケきった顔でため息をついた。
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