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sideA
しばらくサキちゃんの背中をぽんぽんしてると、小さく震えていた肩がおとなしくなった。
「?」
どうしたんだろうと思って顔を覗きこんでみると・・・
「スー・・・スー・・・」
寝ちゃったか・・・。あ、お粥食べさせてないや。まいっか食べれる時で。
そう思って、寝てしまったサキちゃんをゆっくりベッドに寝かせて温かくなってしまったタオルを水で濡らし直して額に乗せた。
コンコン
「アカバちゃん?」
するとジンたち3人が部屋に入ってきた。
「遅いからどうしたのかなって思って・・・サキくん、どう?」
ジンが心配そうな顔で尋ねてきた。
「さっき発作起こしちゃって・・・。お粥食べさせられなかったんだ。ごめんね。」
「そっか・・・あ、いやお粥のことは全然良いんだけどさ。・・・サキくん、泣いてた?」
「うん・・・。気にしないでって言ったんだけど、ごめんね、ごめんねって泣いてて、今寝たとこ。」
俺がそう言うとみんな難しい顔になった。
するとリーダーがサキちゃんの元に近づく。
「なんでいつもなくんだよ・・・。俺らはぜんぜん気にしてねーぞ?」
サキちゃんの額に乗せらはれたタオルにそっと手をかざすリーダー。きっと水の力でタオルの水分の温度を下げたのだろう。
「そういえば、俺らが出会った時も泣いてましたね、サキさん。」
ニナがそう言うと、俺はふと、俺たちが出会った5年前のことを思い出した。
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