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「じゃぁ任務完了の報告すっか。」
青い目の男はそういうとポケットから携帯を取り出して、どこかに電話をかけ始めた。
『・・・もしもし?』
「おーサキくん。任務かんりょーしたよ。」
『おつかれ!大丈夫?怪我してる人とかいない?あ、でもあなたが電話してくる位だからみんな大丈夫か。』
「だいじょーぶ。みんなぴんぴんしてるよ。そっちこそ、体調は?ジンはどうしてる?」
『俺は全然へいき。ジンもさっきまでちょっと過呼吸ぎみだったけど今は落ち着いて寝てる。』
「そっか。じゃぁ今から帰るけど、サキ君はもう寝ろよ?俺達のこと待ってなくていいかんな?」
『ふふ。だいじょーぶ。今日はジンのそばにいてやんなきゃだから、もう寝室行くよ。』
「ん。よし。じゃぁもう切るな?おやすみ。」
『おやすみ。気を付けてね。』
―パタン
その場に携帯を閉じる無機質な音が響く。
「・・・さぁ帰ろう。」
誰が言ったのかも分からないその声の後、3人はゆっくりとその場をあとにした。
3人が出ていった後にその場に残されたのは、火薬と血の匂いと―
―――死体の山だけだった。
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