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北国の冬が少しずつ緑を侵食しながら訪れる。
人々は否応なしにそれを肌で感じ取る。湖には氷が張り魚が人の目から消え、土には霜が降り偉大なる大地と人が遮断され、気温は低下の一途を邁進し人の交流を妨げる。
温暖化とは無縁のこの北の大地の奥地で俺は静かに暖炉に薪をくべていた。
本格的な冬とまではいかないが早めに薪の支度をしておいてよかった。昨晩から寒波が上陸したようだし。
すでに窓の中間あたりにまで雪が積もっている。雪かきをしなければ。
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