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『今日はみなさんに新しいお友達をしょうかいしまーす!』
突然のことで教室中が騒ぎ出す。
えぇっ、だれだれ?オマエ知ってるか?ううん、しらないよ。
『みどりくん、入って』
先生がドアにおいでおいですると一人の男の子が教室にゆっくりとした足取りで入ってくる。
途端にみんながしん…っとなってその男の子に注目する。
光に透けた明るい茶髪、端正な顔立ちに鋭くて猫みたいな大きい目すっとした華奢な身体。
当時小四だった俺でもその整った容姿には驚いたのを覚えてる。
『自己紹介できる、かな』
「…岡崎翠(オカザキミドリ)」
先生が優しく促すと、ボソッと小さく小学生にしては低い声で名前をつぶやいた。
周りの女の子たちがきゃあきゃあと騒ぎはじめる。
それを一瞥して、くだんねーと
視線を合わせあう男子達。
『はいはい、静かにしなさい。』
手をぱんぱんと叩いて先生が
おしゃべりに終止符を打った。
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