プロローグ

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『みんな仲良くしてあげてね。 じゃあみどりくんはあそこの席、 あおいくんの隣に座ってね。』 今思えば、あれが運命だったの かもしれない。 俺が蒼(アオイ)でお前が翠(ミドリ)じゃなかったら俺達は出会わなかった。 小四の時、はじめてアイツと目が合った。綺麗な瞳だった。 「俺、和泉蒼(イズミアオイ)よろしくな」 小四の時、はじめてアイツに話 かけた。興味津々で。 「…は?」 「仲良くしような、翠。」 小四の時、はじめてアイツに腹が立った。嫌な奴だと思った。 「やだ。」 小四の時、はじめて人に惹かれる感触がした。 .
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