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女の子にバイバイをしてから村上と共に急いで教室に向かう。
いっつも俺にばかり頼る村上に本当は文句の一つでも言ってやりたいところだか今はそんな余裕もない。そんなことをしていたら金城が死んでしまう。
走りながら髪型を気にする。
あーもー、さっき整えたばっかだったのに。さいあく。
「で、なんで金城」
『ああ…なんか金城が岡崎が気に入らないようなこと言ったみたい多分。遠くからだったから内容までは…』
「そっか」
仲裁に必要な情報聞いておこうとしたが、まあアイツがキレる理由なんてそんなとこだろう。
相手も相手だしな。
教室に近づくにつれて怒鳴り声と悲鳴の入り混じる声が次第に大きくなってくる。
ドアの前に着いて窓から中を覗くと翠の背中と翠の下にいる既にボコボコにされている金城が見えた。散乱する机とビビる傍観者達が二人を囲っている。
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