プロローグ

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俺は何をしてたんだっけ………………………… そうだ。変な男に注射を打たれて………………………… そこで俺は布団をはぎ取られた。 俺は両目の重たいまぶたを開けた。 俺の目の前にはエプロンをかけた女性が腕組みをして立っていた。 ???「いつまで寝てるんだい!!学校に遅れるよ!!」 女はおかしな事を言っている。 「学校?俺はすでに卒業しているはずだ。お前は誰だ?それにここはどこだ?」 すると女性は俺の頭目掛けてメガトンパンチを繰り出してきた。 高校時代、反射神経だけを鍛えてきた俺だったが、女性のメガトンパンチに当たってしまった。 俺の上ではひよこやらお星様が3つほど回っている。 「誰にむかって『お前』だって!!母親にそんな口聞いて!!」 「母親?」 (俺の母親は10年前のあの事件で死んだはずだ。) 俺は過去のことを思いだそうとしたが頭に痛みを覚えた。 (何かのショックで思い出せない?) 「俺の名前は何なんだ?」 俺は小声で呟いた。 「何言ってるの?アンタの名前は*******でしょ!!」 「!?今、何て?」 「もういいでしょう!!早くご飯食べてよね。」 (名前が聞き取れない?) そう言うと、女性は部屋を出て行った。 部屋をよく見ると、回りにはポスターやカレンダーなどが掛けてある。 机には制服が綺麗にたたまれていた。 「とりあえず情報収集だな。」 俺は起き上がり、机の近くにある大きな鏡の前に立った。
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