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~~迅side~~
迅は部屋に案内されてからずっとさっきの事を考えていた…
迅(あれは確実にリリアに嫌われたな……でもそれでいい…化け物の俺といるとリリアまで幸せになれない…最初で最後の恋が両想いでよかった…しかも相手はリリア…俺とは違って幸せになれるんだ…俺とはいてはいけない…)
迅「…ごめん…グスッ…リリア…グスッ……俺…は…化け物だから……一緒にはいれないんだ…俺は…君の…グスッ…幸せを邪魔してはいけないんだ…グスッ」
迅「くそっ……グスッなんで…涙が出てくるんだよ…」
迅(まだリリアの事を諦められないのか…器の小さい男だな…俺も…)
そんな事を考えていたら急に後ろから柔らかいものに包まれた…
リ「もう…大丈夫だから…誰も迅の事を化け物なんて呼ばないから…グスッ…だから泣きたい時は泣いていいんだよ…グスッ…思う存分泣いて…グスッ」迅は振り返りリリアを抱きしめた…
迅「リリア……化け物って言われて悲しかった、悔しかった…グスッ…うわーん!」
リ「例えみんな離れて行っても…グスッ…ずっと私が傍にいるから…そんなにに言うのはもうやめて…グスッ…私は迅じゃ無いと嫌なの!」
迅はずっと泣いていた…今まで両親に甘えれなかった分まで全て吐き出す様にずっとずっと泣いていた……
迅「…グスッ…本当に俺なんかでいいのか?…俺とかかわるとリリアまで巻き添えになるかも知れない…グスッ」
リ「…グスッなんかなんて言わないで…グスッ…私は迅じゃないといやなの!迅は…グスッ化け物なんかじゃないから巻き添えになんてならないよ…グスッ」
迅「あぁ!じゃあ国王達に会いに行こう!」
リ「うん!」ニコッ
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