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荒木のドッキリ作戦は俺が思ったよりずっと大掛かりなものだったらしい。
クラス中の誰に聞いても高城明日香は転校生ではなく三年間ずっと同じクラスだったと答えた。
最初は食い下がってみたがさすがに昼休みを過ぎた頃になると面倒になり、高城明日香の頃は聞かないようにした。
そしていつものように時間は流れ、今は放課後。
俺はいつものように3Cの教室へと向かう。
なんの部活動もやっていない俺は彼女である紗耶と下校するのが日課になっている。
紗耶のクラスに到着したがまだホームルームが終わっていないようで中からは誰も出てこない。
俺は仕方なく廊下に寄り掛かって携帯をいじりだした。
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