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「高城…明日香…。」
俺の話を聞いた紗耶はポツリと呟き、深刻な顔で俯く。
「ああ、それが俺のクラスに入ってきた転校生の娘なんだけど。」
「それってこれくらいの髪の長さで、すごく美人な娘よね?」
紗耶は手で髪の長さを表して言う。
「なんだ知ってたのか。」
「…だってあの明日香ちゃんでしょ?
ていうか明日香ちゃんが転校生って、なに言ってんの修。」
今日一日中いろんな奴から受けてきたリアクション。いい加減うんざりしてきた。
「いや、紗耶まで荒木達の悪ノリに乗っかる必要ねぇから。
勘弁してくれよ。」
苛立ちからか、少しキツイ口調になってしまった。
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