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電車はいつも変わらない完璧な仕事でいつもの時間に駅へと到着した。
駅から徒歩5分程で校門にたどり着く。
校門から校舎まで一直線に続く道には何人もの生徒が歩いている。
朝日が優しく照らし、春の少しだけ冷たい風が校舎へ続く道の両脇にある花壇の花を揺らして音と香りを運ぶ。
見飽きた光景だが少しだけ気分が晴れた気がした。
俺は普段より少し多めに空気を吸い込んで校舎への歩を進める。
道を半分程進んだ所で少し前を歩いている女子生徒に目がいった。いや、目を奪われたと言った方が正しいかもしれない…
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