1 出会い

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「久しぶりってほどじゃないだろ。 てか声うるせぇよ。」 「酷い… それが久しぶりに会った親友にかける言葉かよ! 見損なったぜ修ちゃん!」 この欝陶しいハイテンション男は荒木。たしか名前は隆史とかだった気がする。 クラスに一人はいるお調子者。簡単に説明するならこれがベストだと思う。 「お前みたいなアホと親友になったつもりはねぇよ。 そんな事はどうでもいい、お前あんなくだらないクソメール送る暇あるなら転校生が来た事くらい報告しろよ。」 「修ちゃん、言葉にいちいちトゲがあるよ… てか転校生!? タメ!?何組に入ったの!?」 さらにテンションを上げた荒木は俺に両肩を掴み、顔を近づけて言う。 欝陶しいことこの上ないが、コイツがこのての話を知らないのは意外だった。 というか、同じクラスなのになんで知らねぇんだよ。 「このクラスにいるじゃねぇか。 転校生だろ?あの娘。」 呆れ気味にそう言った俺は笑顔の彼女を指差した。
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