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「久しぶりってほどじゃないだろ。
てか声うるせぇよ。」
「酷い…
それが久しぶりに会った親友にかける言葉かよ!
見損なったぜ修ちゃん!」
この欝陶しいハイテンション男は荒木。たしか名前は隆史とかだった気がする。
クラスに一人はいるお調子者。簡単に説明するならこれがベストだと思う。
「お前みたいなアホと親友になったつもりはねぇよ。
そんな事はどうでもいい、お前あんなくだらないクソメール送る暇あるなら転校生が来た事くらい報告しろよ。」
「修ちゃん、言葉にいちいちトゲがあるよ…
てか転校生!?
タメ!?何組に入ったの!?」
さらにテンションを上げた荒木は俺に両肩を掴み、顔を近づけて言う。
欝陶しいことこの上ないが、コイツがこのての話を知らないのは意外だった。
というか、同じクラスなのになんで知らねぇんだよ。
「このクラスにいるじゃねぇか。
転校生だろ?あの娘。」
呆れ気味にそう言った俺は笑顔の彼女を指差した。
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