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「はぁはぁはぁ」
必死に逃げる子どもの姿が見える。
見た目は小学生高学年くらいだろうか。
俺はその子どもの様子を何もせず、ただじっと見ていた。
子どもの後ろから軍服を着た男が走ってきた。
子どもは走り出した。
しかし、大人の男に勝てるはずもなく捕まった。
そして、手錠をかけられトラックへと入れられた。
子どもはトラックに入れられるまで俺の方を睨んでいた。
俺は何も出来ない悔しさですぐに目を反らしてしまった。
情けない……。
気がつくともう辺りは暗くなっていた。
重い足取りのまま、家路とついた。
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