10月8日

2/4
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
「はぁはぁはぁ」 必死に逃げる子どもの姿が見える。 見た目は小学生高学年くらいだろうか。 俺はその子どもの様子を何もせず、ただじっと見ていた。 子どもの後ろから軍服を着た男が走ってきた。 子どもは走り出した。 しかし、大人の男に勝てるはずもなく捕まった。 そして、手錠をかけられトラックへと入れられた。 子どもはトラックに入れられるまで俺の方を睨んでいた。 俺は何も出来ない悔しさですぐに目を反らしてしまった。 情けない……。 気がつくともう辺りは暗くなっていた。 重い足取りのまま、家路とついた。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!