1人が本棚に入れています
本棚に追加
ニーノが言うユウとは、イワンが入るのを躊躇し家に住んでいる少年の名前だった。
しかし、彼は今ある出来事により、長い眠りに着いていた。
「…お前には関係ない」
ニーノの言葉を聞くと、イワンは小さなため息を着いた。
「関係ある! あの子を見守るって約束したでしょ!」
それに対して、ニーノは怒った様に怒鳴った。
すると、イワンは自分の手を顔の前にかざした。
「ユウを見ると、あいつを手に掛けた時の事を思い出すんだ…」
「…それで会わないの?」
その言葉を聞いたニーノは驚いた。 しかし、顔には出さないで彼を見つめた。
「会わないって言うか、会えないかな…。 罪悪感がある…」
すると、イワンは少し曖昧に答えた。
「罪悪感…?」
様子がおかしかったため、ニーノは聞き返した。
「いくら方法がなかったとはいえ、俺はあいつを手に掛けた…」
イワンはそこまで言うと、空を見上げた。
「レオン達のおかげでユウは生き返った…。 だけど、やっぱり俺はあいつの命を奪ったって言う罪悪感があるんだ…」
最初のコメントを投稿しよう!