真由子

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職員室へ足を踏み入れると緊迫した雰囲気が伝わってきた。 誰もが口を開こうとしない。 その中で口を開いたのは校長だった。 「倉本先生……。話は聞いていますか?」 真一は首を横に振る。 すると校長は目線を下に落としたまま話し始めた。 「先程、山内……先生とは呼んでいいかはわかりませんが、山内先生が緊急逮捕されました。」 そこまで言うと校長は深く息を吐き出した。 そしてまた続ける。 「女子トイレに入っていったところを生徒がトイレに閉じ込め、警察を呼んだようです。」 「女子トイレに入ったくらいで……!?おかしいでしょう!!」 校長は首を力無く振る。 それが、これを聞いて下さい。 そこで校長が机に置いたのは恐らく生徒のものである携帯電話だった。 それのデータフォルダを開き、ムービーを見る。
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